ML論文ななめ読み

malignant lymphoma関連の論文を中心に、適当に斜め読みしています。twitterでも関係ない医療ネタを時々つぶやいています(@lymphoma17)

予後良好DLBCLに対するR-CHOPの回数

www.ncbi.nlm.nih.gov

DLBCLなどのaggressive B-cell lymphomaのうち、予後良好群は治療回数を減らしても良いのでは?というFLYER studyの結果。

具体的には一般的に6コース行われるR-CHOPを、4コースのR-CHOP→2コースのRのみと減量してみて、3年後の予後に影響がないかを確認している。

予後良好の定義は、stage I or II、LDH正常、ECOG PS 0 or 1、bulky病変なし(max 7.5cm未満)である。

592人が登録されて、それを1:1に振り分けて行い、median follow-upは66ヶ月。3-y PFSは減量群で96%と良く、コントロール群より3%良かったとのことであり、非劣性という結果。

登録患者が18-60歳という若年であることを留意し、ちゃんと治療スケジュール通りに治療できれば、上記の予後良好群は減量しても良いだろうと思われる結果でした。