自己末梢血幹細胞移植後のcHLに、抗PD-1抗体でmaintenance
再発難治のcHLには、化学療法に反応さえしてくれれば自己末梢血幹細胞移植(APBSCT)を行うのだけど、やったとしても再発することは割と多い。なので、APBSCT後に抗PD-1抗体のpembrolizumab (Pem)をmaintenanceとして投与したというstudy。
患者は30人登録され、90%がhigh risk群で、57%が最初から難治性という状態。
PemはAPBSCTの退院後3週以内に開始して、合計8回(24週)使う。APBSCT後18ヶ月時点でのPFSがend pointなので、大雑把に計算するとPem終了後1年ぐらいのところのPFSって感じかな。ちなみに、APBSCT前にもPemを使用していた患者が一部入っていたようです。
結果は77%がPenを完遂できて、PFS at 18mは82%。OSは100%とのことで、20%ぐらいは再発しちゃってると言うことか。いずれにしろ、成績が良かったので、大規模試験へ移る模様。
抗PD-1抗体は効果はあるし、継続できるけど、いずれ再発する患者は多かったはずなので、この観察期間だと最終的にどうなるか分からないなぁ…。ただ腫瘍量が少ないAPBSCT後であれば、免疫療法も効くのではないかという期待はあり、大規模試験と長期follow-upに期待というところでしょうか。
その一方で、BVを中心とした他の薬剤との組み合わせでやってるこんなのとか、こんなのもあります。併用療法は、単に同時併用するだけではなく、作用機序を考えながら投与タイミングも考えた方が良さそうで、まだまだ発展しそうです。