ML論文ななめ読み

malignant lymphoma関連の論文を中心に、適当に斜め読みしています。twitterでも関係ない医療ネタを時々つぶやいています(@lymphoma17)

Burkittにrituximab

Lancet. 2016 Apr 11. pii: S0140-6736(15)01317-3. doi: 10.1016/S0140-6736(15)01317-3. [Epub ahead of print]

Rituximab and dose-dense chemotherapy for adults with Burkitt's lymphoma: a randomised, controlled, open-label, phase 3 trial.

 

Burkitt lymphomaにCHOPより強度を上げた化学療法をじゃんじゃんぶち込むのは治療のスタンダードだが、それにrituximabを追加することでoutcomeが変わるかという内容。というか、これ、今まで成績がなかったんだ…。

 

Franceでの治験で、18歳以上、HIV陰性のBurkitt lymphoma (leukemiaも含む)の患者にLMBという化学療法だけか、それにrituximabを入れるかで、成績が変わるかという内容。LBMは結構面倒なregimenで、その詳細はAnn Oncol 2005 16(12): 1928-1935に書いてあるのだが、prephase - induction x2 - consolidation x2 - maintenance x1 or x4という4つのパートで出来ていて、そのinductionのday1と6にrituximabを入れることになっている(合計4回rituximabが入る)。それ以外のところでは使用せず。

 

2004年から2010年の間に260人の患者が登録されて、3 year EFSがend point。副作用が大差なかったけど、3y EFSは75% vs 62%とrituximab群が良く、3y OSも83% vs 70%と良かったようだ。

 

ということで、Burkittでもrutuximabやっとけってことだな(既にやってるけど)。心情的に回数はもう少し入れたくなるけど、agressiveなのであんまり足しても費用対効果がイマイチと踏んだんだろうな…。